
医学部受験における物理の勉強法
理系科目の中でも、特に難しいのが物理です。
聞いただけで頭が痛くなる人、抵抗感がある人もいますよね。
確かに難解な法則も少なくありませんし、公式の知識が求められるため、数学に強くないときつい科目です。
でも、物理も勉強のコツさえ掴めば克服できます!
人によっては難しいと感じるかもしれませんが、以下の点に注意して勉強を進めてみてください。
- 教科書レベルの問題を完璧にこなす
- 数学力を高める
- 問題のパターンを見極める
それぞれ詳しく解説していきます。
当サイトでは、医学部受験における化学の勉強法についても解説していますので、興味がある方はこちらの記事も是非ご覧ください。
まずは教科書レベルの問題を確実に解けるようにする
物理が全然ダメ・サッパリわからないという人は、まず学校の教科書をもとに勉強しましょう!
場合によっては高校1年の教科書からやり直してもいいです。
「今さら…?」と思うかもしれませんが、教科書からやり直すことは非常に大事なんです。
物理の基礎を固めるには最適な方法といえます。
学校の教科書は基本的なレベルの解説と問題しかありません。
でも、物理は基礎がとても重要な科目なので、教科書をひと通り勉強しておけば、基礎はしっかりと固められます。
そして基礎を固めつつ、教科書の問題を解けるレベルまで高めることが重要です。
基礎が完璧になれば、どの医学部を受験しても点を取りやすくなります。
教科書の問題は100%解けるまで何度も反復しましょう!
数学力を高めて問題を早く正確に解く力を身につける
教科書に載っている問題が完全に解けるようになったら、数学力も高めていくことをおすすめします。
冒頭でも少し触れましたが、物理は数学の知識が求められる科目です。
そのため、数学ができないと物理も理解が怪しくなるばかりか、失点につながる可能性もあります。
数学が苦手な人もいるかもしれないですが、公式を覚えるなど、基礎をしっかりと固めていきましょう。
数学力が高まれば、物理の問題を解くスピードも早くなります。
特に物理は正確性が求められますが、数学力を高めたら問題を正確に解く力が養えます。
慣れると、解答スピードもどんどん上がるでしょう。
物理の分野を問わず、最低限の数学の知識は必要です。
例えば電磁気は抵抗値の計算に数学力が求められますし、熱力学の各種法則の理解も数学の知識が欠かせません。
そう考えると、数学と物理の勉強を並行していくのもいいでしょう。
入試問題を3つのパターンに分けられるようになる
物理の問題傾向は各大学により違いますが、3パターンに大別することができます。
基礎問題と分析・倫理力が求められる問題、そして高校の履修範囲を超えた問題です。
このうち、基礎問題に関しては簡単に解けるかもしれません。
基礎ができていれば、さほど苦にならないレベルの問題だからです。
分析・倫理力が求められる問題は、普段の思考力が試されます!
問題文や表を分析して、答えを導く必要があります。
こればかりは数をこなすしかありませんので、問題集や参考書を使って、どんどん演習問題を解いていきましょう。
問題は高校の履修範囲外の問題です。
一部の大学医学部では、高校の履修範囲を超えた問題を出題します。
このため、万全を期すなら大学の物理もカバーするか、難易度が高めの参考書で学習する必要があります。
ただし、大学により変わりますので、志望校の問題傾向をチェックして対策しましょう。
物理を学ぶのにおすすめの参考書
物理はとても難しい科目ですが、教科書をやり込めば基礎は身に付けられます。
しかし、教科書だけでは範囲が限られますし、そもそも解説が不十分で、難解なこともあります。
もっとじっくり勉強したい、優しい解説が欲しい、といった時は、ぜひ以下3つの参考書で学習してみましょう!
物理のエッセンス
始めに紹介する参考書が「物理のエッセンス」です。
物理の初心者から中級者におすすめの参考書で、図解を中心にした丁寧な解説が同書の魅力になっています。
解説は全然堅苦しくなく、要点が的確にまとめてられています。
物理と聞いて拒絶反応を示す人でも、安心して読み進められます。
人によっては、教科書を使わずこれ一冊で済んじゃうかもしれません。
一方、演習問題は基礎から応用まで幅広く網羅されています。
医学部入試にはもう一声欲しいところですが、基礎を固めたい人には程よいレベルです。
解き進めるうちにセンター試験レベルの学力は付くようになっています。
基礎に不安がある人は、まずこの参考書から始めてみましょう。
価格は千円くらいなので、お財布に優しいのも魅力です。
これ一冊で基礎から応用まで学べますから、そう考えると非常にお手頃じゃないでしょうか。
物理標準問題精講
どんどん演習問題をこなしたい人におすすめの参考書が「物理標準問題精講」です。
豊富な演習問題が掲載されているので、物理をより深く理解したい時に役立ちます。
演習問題の数も多く、全部こなせば医学部の入試もバッチリ対策できます。
解説も丁寧なので、「なぜそうなるのか?」という疑問も本書を読めば解決可能です。
ただ、難易度は少し高めで、基礎を固めたい人か、応用問題に挑戦したい人向きです。
まだ基礎ができていない人には向きませんので、上記の「物理のエッセンス」から始めましょう!
教科書をひと通りやり終えた後、本書へ挑戦してみるのもいいですね。
価格は千数百円ですが、問題のボリュームがあるので価格に見合った価値があります。
特に問題数と質がよいので、参考書のクオリティを重視するなら絶対買うべき一冊です。
名門の森
最後に紹介する「名門の森」は上級者向けの問題集です。
高校物理を完璧にマスターし、更にレベルを高めたい人向けの内容になっています。
演習問題の難易度自体が非常に高いので、難関大学の医学部を受験する人向きかもしれません。
その分実践的な問題で構成されていて、まさに”名問”が揃っています。
熱力学から波動、電磁気、原子と、まんべんなくカバーされていますので、どの分野を勉強したい人にもおすすめです。
他の参考書と同じで、価格も千円程度とお得です。
物理の総仕上げに最適ですので、入試が近づいてきたら本書に挑戦してみてください。
まとめ
物理の学習方法についてまとめてみます。
これから勉強する人は、次の3つを意識してみてくださいね。
- まず教科書の問題を完璧にする
- 数学力を高め素早く解答できるようにする
- 入試問題を3つのパターンに分けて考える
物理は基礎からじっくり攻略することが大切です。
もし学習が進まない時は参考書に頼りましょう!