
理科の配点が低い医学部
生物や物理、化学などの理科は、医学部を受験する以上避けられない科目です。
でも、大学によって得点比率が変わることを知っていますか?
実はどの大学も一律ではなく、理科の配点が低いところもあるんです。
理科が苦手な人にとってはメリットが大きいですが、大学の数は限られているので注意してください。
主に理科の配点が低い大学医学部は以下の3つです。
- 横浜市立大学
- 京都府立医科大学
- 和歌山県立医科大学
もし「なるべく理科は避けたい!」という人は、受験を検討してはどうでしょうか?
横浜市立大学医学部
横浜市立大学医学部は、物理か化学、生物の中から2つを選んで受験します。
二次試験では他に数学と英語があって、合計4科目1200点になっています。
このうち、理科の2科目は合計で400点(各科目200点)ですが、配点比率は3分の1しかありません(400点/1200点)。
英語・数学は各400点なので、いかに配点が低いか分かりますね。
もし理科で点を落としても、他の2科目でかなりカバーできます。
なお、理科の試験時間は2科目で180分です。
1科目あたり90分と考えておきましょう。
問題傾向は科目により異なりますが、物理は毎年力学と電磁気、その他1分野の3つから出題される傾向にあります。
化学は記述式問題が多く、出題範囲は非常に広いです。
そして生物は論述問題がメインで、グラフや公式など幅広い知識が問われます。
どの科目も難易度は標準的です。
引用:https://xn--ekrosz0pulonr3c.jp/school-guide/yokohama-city-univ/
京都府立医科大学医学部
京都府立医科大学医学部も物理・生物・化学から2科目の選択式になっています。
二次試験は数学と英語の計4科目で、得点は合計600点です。
配点は各科目200点(理科は各100点)で、理科の配点比率は3分の1となっています。
横浜市立大学医学部と同じ構成です。
理科よりは英語・数学で得点を稼いだほうがいいですね。
試験時間は2科目で150分ですが、問題のボリュームが多いので時間配分に注意しましょう。
物理と化学は大問3つ、生物は大問5つで構成されています。
なお、物理は毎年力学と電磁気が出題されるため、これらの分野は勉強が必須です。
一方の化学と生物は幅広く、高校の履修範囲から出題される傾向にあります。
全体の難易度も高いため、最低でも基礎は固めておきましょう。
和歌山県立医科大学医学部
和歌山県立医科大学医学部も選択式で、物理・生物・化学より2つを選びます。
他に実施される試験は英語と数学ですが、配点比率が他の大学と異なります。
4科目の合計点は700点ですが、英語は200点、数学が250点、そして理科は2科目で250点となっています。
理科の配点比率は約36%(250/700)なので、他の大学より若干割合が大きいです。
ただし、誤差の範囲のため、そこまで気にする必要はありません。
試験時間は2科目で120分ですが、問題数がやや多めです。
難易度はそこまで高くはなく、他の医学部とほぼ同じレベルと考えておきましょう。
問題の出題傾向ですが、物理は力学・電磁気、熱か波動の大問3つで構成されています。
一方の化学と生物は、広い範囲から出題されるため、高校の履修範囲はしっかり叩き込んでおきましょう。