インタビュー人物紹介


第十回 山松水産株式会社
2016年11月

山松水産株式会社極味の先へ。


山松水産株式会社
代表取締役社長 河合 博氏

天然ものでしか味わえない、
本物の美味しさをお届けしたい!


山松水産株式会社 Q.どのような会社ですか?
  マグロの水揚げ全国1位を誇る焼津を拠点に、冷凍マグロやカツオなどの加工、販売、冷蔵倉庫事業を展開しています。安心して食べられる「信じられる食をお届けしよう」という考えのもと、鮮度、加工、衛生管理に細心の注意を払っています。そのために必要なマイナス60℃の超低温冷蔵庫や衛生管理の行き届いた加工場を自社で保有しています。
 創業は1968年、父の松永平八郎が焼津市中港に『松永商店』を始めました。私が小さい頃、父に「父ちゃんはなぜ会社をつくらないの?」と聞いたらしく、それがきっかけで独立したとかしないとか…。
 1972年に加工場を買い受けて水産加工業をスタート。1977年には超低温冷蔵庫を建設し、冷凍マグロとカツオの加工に着手しました。その後、事務所を移転したり、冷蔵庫を増設したりして、事業を拡大していきました。




Q.大きな転機はありましたか? 山松水産株式会社
 2001年、大井川町臨港工業団地に加工場、事務所、超低温冷蔵庫を新設したことでしょうか。それまでは7~8トンの冷凍マグロを加工していましたが、新工場では倍以上の生産量にアップしました。
 当時、加工業務を担当していた私は「何とかしてこの工場を回さなくては」と大苦戦しました。大変な思いもしましたが、会社の成長につながったのはもちろん、お客さまへのアピールにもなりましたね。


山松水産株式会社

山松水産株式会社
 Q.河合社長が入社したのはいつですか?
  大学卒業後、いったん東京の会社に就職しますが、家業を継ぐべく地元に戻りました。当時、父には随分迷惑をかけましたね。
 入社後は「申し訳ない」という気持ちと「認められたい」という気持ちで、一心不乱に働きました。営業として全国各地を飛び回った時期もありましたよ。未熟ながらも多くのお客さまや社員に支えられて、年商を20億円から60億円にまで伸ばすことができました。
 昔から父に「ああしろ、こうしろ」と言われたことはありません。父は朝4時から夜12時まで365日働き詰めだったので、顔を合わせることがほとんどなく、父との思い出はまったくないと言っていいほど…。目を合わすこともできず、口も聞けないぐらい、怖い存在でしたね。

—— なぜ営業職を?

 長男が経理担当、次男が仕入れ担当、その中で自分は何ができるだろうって考えて、営業職を選びました。
 決して得意分野だったわけではなく、むしろ苦痛でした。多分、周りに認めてもらいたかったんでしょうね。営業は結果が目に見えますから。


Q.いちばん嬉しかったことは? 山松水産株式会社
 入社して15年くらい経った頃かな。面と向かって褒めることも叱ることもしない父ですが、私のことを「よくやっている」と言っていたと人づてに聞きました。

 …嬉しかったですね。

 小さな喜びかもしれませんが、頑張ってきて良かったと思えた瞬間でした。


山松水産株式会社 Q.いちばん大変だったことは?
  当時社長だった長男が亡くなって、自分が社長に就いた直後は、正直、つらかったです。
 社長になったのはいいけれど、何をしていいのかわからない…。思いもよらない急展開に戸惑い、葛藤する日々でした。
 それまでは自分中心でしたが、周りに目を向けるようになり、これまで支えてきてくれた人たちに思い切って任せてみようと、今の考え方にシフトチェンジするのに、3年はかかりました。


Q.いちばん感謝していることは? 山松水産株式会社
 長年かけて“焼津ブランド”を育ててきてくださった、先人の方々の努力に感謝しています。
 とくに「ふるさと納税」における焼津市のネームバリューは絶大で、2015年度の寄付額は全国2位、品数では全国トップです。なかでも水産物や水産加工品が人気とのこと。ありがたいかぎりです。


山松水産08

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 Q.今、力を入れている商品は?
  一人でも多くのお客さまに、天然ものでしか味わえない“本物の美味しさ”をお届けしたいと、ショッピングサイト「焼津海鮮組」を立ち上げました。天然の赤身にこだわり、天然もののマグロとカツオの加工したものを販売しています。
 この内容でこの価格は、他社では絶対に真似のできないことです。仕入・加工・保管・販売のすべての工程を手掛けている当社だからこそ、余分なコストをかけずに、販売することができます。
 なかでも、この冬いちおしの商品が新シリーズ「極漬(きわめつけ)」です。焼き魚にいちばん適している魚とその魚に最適な酒粕と西京味噌を用意しました。「めかじきの純大吟醸酒粕漬け」は、贅沢にも焼津の銘酒「磯自慢」の酒粕を使用しています。詳細はホームページをご覧ください。

http://www.yamamatsu-suisan.jp/zoutou/D-01kiwamituke.html


Q.今後のビジョンを教えてください! 山松水産10
 先日、新卒者の最終面接で「社長の夢は何ですか?」と女子高生に質問され、想定外の内容にドキッとしましたが、大真面目にこう答えました。

 会社を経営していくからには、社員とその家族、仕入先や販売先など、山松水産に関わるすべての人に幸せになってほしい。そのために、やりがいや給与面などでサポートしていきたいと。

 また、継続も大事だけれど、成長することも大事です。会社にとって一番わかりやすい成長は、売り上げを伸ばすこと。それができれば、雇用が拡大し、社会貢献にもつながります。
 売り手よし、買い手よし、世間よし“三方よし”の理念を大切にしています。


山松水産11 Q.元気のみなもとは?
  小学5年生の息子がいるんですが、家に帰って彼の顔を見ると癒やされます。おかげで飲みに出る機会も減りましたね(笑)。
 気のおけない仲間とお酒を飲んだり、ゴルフをするのも、息抜きになっています。


貴重なお話ありがとうございました。今後ますますのご活躍を期待しております。




会社概要

 山松水産株式会社 
会社名山松水産株式会社
住所 本社・冷蔵庫
焼津市惣右衛門1250
TEL.054-623-1121 FAX.054-623-2231

大井川工場(営業本部)
焼津市利右衛門1334-23
TEL.054-664-2288 FAX.054-622-6002
TEL 054-664-2288
URL http://www.yamamatsu-suisan.jp/
会社紹介
KIWAMI, For the Best Taste. をコンセプトとして味を極めるのは、鮮度管理・加工技術・そしてすべての工程をつらぬく徹底した衛生管理。
天然鮪にこだわりを持ち、厳選吟味した“美味しさ”をお客様にお届けします。
 企業情報ページ
 http://www.maruseisenkyaku.com/fishery/yamamatsu.html




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