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インタビュー人物紹介


第九回 サカイ産業株式会社
2016年6月

サカイ産業株式会社地球環境を見つめ、幅広い分野で活躍する
産業用繊維資材のパイオニア企業



サカイ産業株式会社
代表取締役 酒井 昌浩氏


おかげさんで、もうすぐ創業100周年。
仕事は楽しく!まわりに感謝を!



サカイ産業株式会社1
 Q.どのような会社ですか?
  ガラス繊維や炭素繊維など、高機能繊維を利用した産業用繊維資材向けの織・編み物、成形加工品の開発・量産を手掛けています。
 製品としては、航空宇宙防衛をはじめ、建築土木、自動車、鉄道車両、医療福祉機器、海洋船舶、電気通信、耐蝕工業材料、スポーツレジャー用品など、多岐に渡っています。いずれもOEM製品としての供給がメインとなり、具体的な製品名は公開できませんが、身近な生活用品から、遠くは宇宙関連まで当社の技術が製品となり幅広い分野で活躍しています。


Q.会社の『ヒストリー』を教えてください。 サカイ産業株式会社2

サカイ産業株式会社3
 創業は今から約100年前の大正7年。曾祖母の『とま』が帯留用の組ひもや靴ひもを作っていたことが、サカイ産業の始まりです。女性の社会進出がまだ珍しかった時代でしたからかなり型破りな女性だったと聞いています。
 その後、祖父の『鍳之助(けんのすけ)』が家業を継ぎました。もともと清水区にある軍学校で教官をしていたこともあり、そのご縁で、軍需品のパラシュートのひもや迷彩ネットなどを納めるようになりました。
 戦後30年代に入ると、化学繊維が世に出まわり、それを細幅の織物に織る仕事を手掛けるようになりました。当時のいちばんのお客様は、大手電機メーカーのM社でした。
 昭和33年に父の『中利』に引き継がれ、M社に加え、他の電機メーカーや造船メーカー各社など、お取引先を拡大させていただけることになりました。
 そして平成18年、父が他界いたしましたので、私が代表取締役に就任いたしました。急な出来事でしたので、最初は戸惑いもありましたが、就任し今年で早や10年、やりたかったことが少しずつカタチになってきています。


サカイ産業株式会社 Q.約100年という歩みの中で、大きな『転機』はありましたか?
  曾祖母の時代は一つひとつ手作業で組ひもを作っていましたが、祖父の代で機械式織機(力織機)を導入し、細幅織物の生産に着手したことが大きな転機になりました。さらに、父の代になって『炭素繊維』という高機能繊維の製織技術を確立したことにより、当社のものづくりの基盤を更に強固なものに築き上げることができました。


Q.御社の『強み』を教えてください。 
サカイ産業株式会社
 まずは、織幅のバリエーションです。当社の織物の織幅は、最少5ミリから最大4メートルまで、幅広い対応が可能で、多種多様なお客様の要望にお応えすることができます。これだけ幅広く対応できる会社は、国内でも当社くらいしかないと思います。さらに、お客様から当社の織物は多種多様な製品にかわり、市場に出て行きます。当社の織物は、世にないものを生み出していく原動力の源と自負しています。
 もうひとつは、人間力です。当社では炭素繊維やアラミド繊維など、最先端の材料を扱って高付加価値の分野に高機能複合材料として成形加工品を供給していますが、製品化するのは「人」です。マンパワーによる高い技術力が不可欠です。社員一人ひとりに力が備わっているからこそできる「ものづくり」です。




サカイ産業株式会社
 Q.その『人間力』を養うためにされていることはありますか?
  先代の父はワンマン社長でした。当時はそれが許された環境でしたが、今の時代、みんなで力を合わせて、みんなで成長していかなければ、生き残れません。社員一人ひとりに経営参画の意識を持ってほしい。そのためにも、まずは「自ら考えて行動できる社員になってもらいたい」という想いのもと、私が社長に就任してから、月に一回、外部講師を招いて、カリフォルニア州立大学名誉教授・吉田耕作氏が提唱する『CDGM』という小集団活動を行っています。『CDGM』とは、Creative Dynamic Group Methodの略で、参加メンバーと協力して、業務上の問題を自分たちで洗い出し、問題解決手法を用い、自ら改善していく活動のことです。あくまで自主参加ですが、毎回、50人前後の社員が参加しています。また、5S活動も継続的に取り組んでいます。

 とにかく、あきらめずに10年間、こうした活動を地道に続けてきました。その甲斐あってか、社長室に社員が入ってきて、私に直接、意見を述べることも少なくありません。社長室のドアが開いているときは、いつでも誰でもいいから入って来いって言ってあるんです。飲み物もお菓子も用意してあるからって。今朝なんかは、私が社長室に入れないくらい、社員でにぎわっていましたよ。それこそ『千客万来』です(笑)。


Q.大切にされていることは何ですか? 
サカイ産業株式会社
 まずは、楽しく仕事をすること。私自身が楽しまなければ、社員も楽しくないはずですから。
 そして、感謝すること。おかげさまで、再来年には創業100周年を迎えます。私たちが今あるのも、まわりの皆さんの支えがあったからこそ。お客様はもちろん、社員や家族に対しても、感謝の気持ちを忘れないように、これからも仕事に尽くしていきます。父がよく「おかげさん、おかげさん」と言っていましたが、その言葉を借りて、社員に話をしています。


サカイ産業株式会社

サカイ産業株式会社
 Q.最後に今後の夢(ビジョン)を教えてください。
  これまでは受注生産が主軸でしたが、これからは自社ブランドを開発し、世にないものを送り出していきたいです。というのも、ライバル会社が増え、中国という強敵も現れ、今までと同じようなやり方をしていたら、価格競争に陥り、売上は目減りする一方です。そこで「自分たちで稼げる製品を作ろう」と、今年、その一歩を踏み出しました。それが自社ブランド『sansaQua(サンサカ)』です。
 事務所入口に展示してあったと思いますが、あのゴルフバッグとビジネスバッグ、実は、炭素繊維織物を使っているんです。ある日、社員たちから「炭素繊維織物を樹脂コーティングしたら、柔らかい素材ができました。なにか面白いもの作りましょうよ」と。「だったらゴルフバッグを作ろう」と。そこはもう社長の権限で(笑)。かれこれ半年以上使っていますが、丈夫だし、見た目も美しく高級感があります。今年からウェブでの販売も開始しました。これからも積極的に自社ブランドの開発に力を注いでいきたいです。
 創業100週年を迎えるにあたっては、支えてくださっている周りの皆さんに、どのように感謝の気持ちを表そうかなと思案中です。それに伴い、社員もよりいっそう成長できるように、会社を通じて、人間形成の場を提供できたらと思っています。
 地元においては「サカイ産業=◯◯◯」とイメージしていただけるように、地元の皆さんにも知っていただける会社に成長していきたいですね。



貴重なお話ありがとうございました。今後ますますのご活躍を期待しております。




会社概要

 サカイ産業株式会社 
会社名サカイ産業株式会社
住所 〒427-8512
静岡県島田市細島 1349番地の1
TEL 0547-35-2727
URL http://www.sakai-grp.co.jp/
会社紹介
産業用繊維資材メーカーとして、先端技術を導入し、高機能繊維織物及び繊維強化プラスチックの生産に従事し、市場の要求に応えてまいりました。関連子会社として東レ(株)・日精(株)とサカイ・コンポジット(株)を合弁設立。
 企業情報ページ
 http://www.maruseisenkyaku.com/manufacturing/sakai.html




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