
二次で理科が必要ない医学部【まとめ】
医学部の一次試験では、どの大学も理科が必須となっています。
しかし、二次試験に関しては話が別で、理科が出題されない大学もあるんです。
該当するのは以下の3大学で、理科が苦手な人にはちょっと負担が柔不可もしれません。
- 宮崎大学
- 徳島大学
- 島根大学
これら3大学は、二次試験で理科の科目が無く、面接や他の科目に重点が置かれています。
ちなみに、帝京大学医学部は理科の試験はいっさいありません(後述します)。
宮崎大学医学部
まず1つ目が宮崎大学医学部です。
二次試験の科目は数学と英語の2つで、毎年2月下旬に行われています。
数学・英語ともに300点満点で、配点比率は40%ほど。
一次試験のほうがやや重要ですが、それでも得点比率は60%なので、二次試験でもしっかり点を取らないといけません。
ただ、再受験には比較的寛容なので、浪人生でも受験しやすい大学です。
ちなみに科目別の問題傾向ですが、数学の出題範囲は数Ⅰ~ⅢとA・Bで、特にベクトル・数列、確率問題が多く見られます。
一方の英語は、主にコミュニケーション(日常会話など)の英語力と、英熟語などの表現力が求められます。
面接は個人面談で、約15分実施されます。
質問内容は、志望動機や医師になりたい理由、10年後のビジョンなど、ごく一般的なので、対策はしやすいでしょう。
引用:https://www.sidaiigakubu.com/public-university/miyazaki-med/
徳島大学医学部
2つ目に紹介する徳島大学医学部は、二次試験の科目が数学と英語のみです。
それぞれの200点満点の計400点で、配点比率は約30%に留まっています。
二次試験は2月下旬頃に実施されます。
同大学は再受験に寛容ですが、年齢が高い受験者には厳しいともいわれています。
1~2浪の人ならまだしも、それ以上となると合格が難しいかもしれません。
試験の問題傾向ですが、数学が微積分と確率・数列に関する問題が多く出題されています。
難易度はさほど高くはなく、高校の範囲をしっかり履修すれば合格できるレベルです。
英語も他の国立大学と同じレベルで、問題は和訳と英作文で構成されています。
面接は数人によるグループ面接で、自己PRの時間が設けられています。
他の質問は志望理由など平凡なものが多いため、対策するならPRに重点を起きましょう。
1分間で伝えたいことを列挙し、スピーチにまとめてみるのがおすすめです。
島根大学医学部
島根大学医学部も二次試験の科目は数学と英語の2つです。
各230点満点の計460点で、配点比率は約40%になっています。
こちらも一次試験の配点比率が少し高いですが、二次試験も比率が4割あるので、しっかり勉強してから挑みましょう。
再受験に寛容なため、浪人生でも受験しやすい大学です。
二次試験は毎年2月下旬に実施されています。
なお、数学は確率・ベクトルの問題と数や確率、図形と幅広い分野から出題されます。
ただし、出題範囲は高校の履修範囲と同じです。
英語は難易度が少し高く、一部は医学部専用の問題が出題されます。
主に和訳と長文問題で構成されていますが、ボリュームが多いので注意しましょう。
面接は個人面接ですが、質問内容が非常に幅広いです。
例えば高校の校風について聞かれたり、入学させるメリットなどについて聞かれたりします。
変化球的な質問もあるため、色んな質問に答えられるような対策が必須です。
もし島根大学医学部を受験するなら、面接対策に時間を割きましょう!
理科の受験が全く必要ないのは帝京大学医学部のみ!
以上は二次試験で理科が出題されない大学ですが、帝京大学医学部は、一次・二次試験とも理科がいっさい不要な大学です(2020年度現在)。
このため、英語や数学、各種文系科目のみを勉強しておけばOKなんです。
ただし、文系科目の重要度が高まるため、国語が苦手な人は厳しいかもしれません。
受験する人は、文系科目の勉強時間を多めに確保しましょう。